2021年05月20日 07:00
物流事業も香港上場へ
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中国のEコマース大手「JD.com」が5月19日、2021年1〜3月期決算を発表。売上高は2032億元(≒3.4兆円)で、前年から39%の増収となった。

一方、営業利益は前年比28%減の17億元(≒290億円)。物流事業への積極投資などが響いた。

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主力の物販事業は前年比34.7%増の1753億元(≒3兆円)。日用品や家電製品の需要が引き続き力強い。ソーシャルEC「京喜」などを武器に農村部でのユーザー獲得を進め、アクティブ顧客数は前年比29%増の5億人となった。

昨年12月にはLVMHの化粧品ブランド「MAKE UP FOR EVER」、今年2月にはエルメスの靴ブランド「JOHN LOBB」がJD.com上に旗艦店をオープン。高級路線も強化している。

物流事業「JD Logistics」の売上高は前年比64.1%増の224億元(≒3800億円)と高成長が続く。3月末時点の倉庫数は1000カ所超。昨年末から100カ所ほど増加した。

5月17日、「JD Logistics」が香港証券取引所への上場により最大で約264億香港ドル(≒3700億円)を調達する見込みだと発表。JD.comの傘下企業としては、ヘルスケア部門の「JD.Health」に続く香港上場となる。