2021年05月20日 07:00
アンティークEC、上場へ
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骨董品などのマーケットプレイスを手がける「1stDibs」が近くナスダックに上場する。2014年にはアリババグループが1500万ドルを出資したことでも知られる企業だ。

設立は2000年。連続起業家のマイケル・ブルーノ氏が、「パリの『蚤の市』をオンラインに持ち込む」 ことを掲げて創業した。役員にはTwitterやAmazon、eBay、Paypalなどの出身者が並ぶ。

1stDibs

3月末時点で世界55カ国に4200社のセラーが出品するマーケットプレイスで、買い手ユーザーは350万人にのぼる。骨董品のほか、時計や宝石、芸術作品なども取り扱う。

特徴は商品価格の高さだ。2020年、アクティブ購入者による平均注文額は2500ドル(≒27万円)超。 IRP Commerceによると、EC業界平均の実に24倍。出品商品の合計価格は109億ドル(≒1.2兆円)にのぼる。

偽物が出回らないよう専門チームが出品者を審査する。商品に不具合などがあった場合、24時間以内ならキャンセルに応じる。 購入希望者は、サイト・アプリ上で出品者と直接やりとりもできる。

2021年1〜3月期の流通総額(GMV)は前年比65.2%増の1.1億ドル、売上高は同42.7%増の2553万ドルだった。主な市場機会は2020年時点で1,290億ドルと説明。米国外の伸び代が大きいという。