2021年05月20日 07:00
Sansanさん、買収前提の出資
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5月19日、Fringe81がSansanとの資本業務提携の再締結を発表。SansanとDBJ(日本政策投資銀行)から総額38億円を調達し、社名を「Unipos株式会社」に変更する。

Fringe81は広告代理事業を主軸に事業を展開してきた。2020年のコロナ禍で大きな逆風にあえぎ、成長事業である『Unipos』への軸足転換を進めた。

Uniposは、同僚同士で「ピアボーナス」を贈り合えるサービス。ピアボーナスの概念自体はGoogle社内にあったことが知られ、従業員同士の結束感向上、褒める文化の醸成といった効果が期待される。

Unipos事業

Unipos事業は堅調に拡大しているが、Fringe81は赤字に転落し投資余力が少ない。投資効率の高いウェビナーを駆使し、コストを抑えて顧客を開拓してきた。

直近では大口顧客からの受注が目立ち、目標としてきた「20万アカウント(または相当のストック売上)」に向け推進することを表明していた。

今回、割り当てられる「A種優先株式」には、普通株式を対価とする取得請求権が付され、Sansanが行使した場合に子会社化される。子会社化は「2022年7月1日以降いつでも」実施できる。

Sansanは取締役候補2名を指名し、システム連携や営業・マーケティング等のノウハウを提供。子会社化された後も上場を維持する方針だという。