Sea Limitedが5月18日、2021年1〜3月期決算を発表した。ゲーム（デジタルエンタメ）とEコマースの2事業を中心に急成長を続ける東南アジアのインターネット企業だ。

売上高は17.6億ドルと前年から2.5倍に拡大。一方、営業損益は3.5億ドルの赤字で、前年（2.7億ドルの赤字）から悪化した。

デジタルエンタメ事業の売上高は前年比2.1倍の7.8億ドル。自社タイトル『Free Fire』の人気が継続し、7四半期連続で東南アジアや南米で最も売上の大きいモバイルゲームとなった。

四半期のアクティブユーザー（QAU）は前年比61.4％増の6.5億人。課金ユーザーは同2.2倍の7980万人と伸び率がさらに高い。QAUに占める課金ユーザーの比率は12.3％で、直近数年間では最高水準だ。

Eコマース事業「Shopee」の流通総額（GMV）は前年比2倍の126億ドル（≒1.4兆円）。同期間の楽天の国内EC流通総額（1.1兆円）を上回る。

注文回数は同2.5倍の11億回に伸長。Androidアプリの「ショッピング」分野において、平均月間アクティブユーザー数と消費時間が東南アジアなどで首位だった。

決済事業「SeaMoney」も高成長が続く。モバイルウォレットの決済高は34億ドルと前年から3倍超に拡大。支払いに利用したユーザーは2610万人を超えた。