ビットコインの会社?...ではない
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米企業Squareが発表した7〜9月期決算は、最終損益が3,652万ドルの黒字だった。前年比24%の増益である。
Squareの事業はカード決済端末をカンタンに受け入れられる「セラー・プラットフォーム」と、個人向けの送金アプリ「Cash」アプリに分けられる。
- 売上高は30.3億ドルで前年比140%の増収
- 営業利益は4,534万ドルで、54%の増益だった
- 売上が急増したのは、Cashアプリ内でのビットコイン販売が伸長したため
ビットコイン売上は額面が増えただけ
- ビットコイン販売は16.3億ドルに伸びたが、原価も16.0億ドル。利ざやはほとんど稼いでいない
- 成長に結びついているのは、決済手数料やサービス収入の伸び
- 総決済高は317億ドルで、前年比12.4%増まで回復
- Cashアプリの成長が著しい。ビットコインを除いた売上は4.4億ドルで、前年比2.7倍
Cashアプリは粗利益が3.85億ドル(前年比212%増)に拡大。基盤事業であるセラー・エコシステム(粗利4.09億ドル)とほぼ同水準になった。 こっちの方が、ビットコイン売上より重要なポイントである。
Cashアプリの1日あたりの取引ユーザー数は前年から2倍近くに増えた。今後、Square全体に占める重要性はさらに増すだろう。Squareについても、特集記事を近日中に配信したい。