決済から返品まで
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オンライン決済大手のPayPalが、通販サイトで購入した商品の返品代行を手がける米「Happy Returns」を買収する。
創業は2015年。共同創業者のデビッド・ソビーとマーク・ゲラーは衣料品やアクセサリー販売を手がける米「HauteLook」の元同僚だ。自社の返品プログラムを手がける中で、Happy Returnsの構想を練ったという。

Happy Returnsは小売店やショッピンモール内に約2600ヶ所の専用スポットを設置。同社スタッフが対面で返品対応し、即座に返金を受けられるのが特徴だ。
該当商品を持ち込み、専用QRコードをかざせば、あとはHappy Returnsが店舗までの発送を代行する。段ボールに詰めたり、ラベルなどを貼付する必要はない。
消費者は無料で利用でき、提携企業側から月額利用料を徴収する。返品数が月500点未満であれば月額350ドルの「Pro」プラン、500〜1500点であれば500ドルの「Plus」プランを選ぶ。
同様の動きとして、5月には後払いサービスの「Affirm」が「Returnly」を買収。顧客が返品を決めた時点で、店舗の代わりに即時返金を行う企業だ。決済企業が、購買後の「返品」までを担おうとする動きが広がる。