2021年05月18日 07:00
2023年に黒字化へ?
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電動スクーターの代表的ベンチャー「Bird」がSPACによる買収を通じて近く株式を上場する。買収時の評価額は23億ドル。

2019年に報道された25億ドル評価と比べると低い水準だ。2020年の売上高は9,500万ドル(前年比37%減)、調整後EBITDAは1.8億ドルのマイナスだった。

パンデミック拡大でBirdの利用者数は急減したが、足元では急激に回復。3月末までの4週間における週次取扱高の成長率は81%。金額は400万ドルを超えたという。

Bird

3月末時点での取扱高は2019年の同時期と比べて2.6倍。COVID-19は「好ましい」転換をももたらし、市場機会(TAM)は8,000億ドルにものぼるという。

取り組みは電動スクーターに限らない。電動バイクのシェアリングにも展開予定で、移動距離の拡張により小売とシェアリングで200億ドルずつTAM拡大が見込めるとする。

アピールするのは収益性だ。2020年の後半、展開する市場の75%では乗車あたりの損益がプラスだった。2020年には車両あたりの乗車数が1.3回/日に落ち込んだが、2023年には2019年とほぼ同水準の2.4回/日に回復を見込む。

成長の源泉は「車両数の拡大」で、2020年の3.8万台から2023年には19.8万台に増やす。売上高は8.97億ドル、調整後EBITDAは1.44億ドルに拡大する計画だ。