2021年05月17日 07:00
成功報酬型のPRサービス
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企業のPR支援を手がける「Enjin」が5月14日、東証マザーズへの新規上場を承認された。上場日は6月18日を予定している。

Enjinは2007年創業。既存のPRサービスは「注文住宅」のようなものだといい、顧客ごとにオリジナル対応が必要な部分が大きく、高額になりやすい。

そんな中で進めたのが、徹底したマニュアル化と制作運用のパッケージ化だ。PRサービスを安価に提供できる仕組みを実現し、中堅・中小企業や医療機関の開拓につながった。

これらの事業者は商圏が被りにくい。ある地域の成功ノウハウをパッケージ化して、他の地域へ展開することもできる。成功報酬型による確度高いPRも可能となった。希望するメディア露出を獲得した場合にのみ料金が発生する。

Enjin

月額課金モデルにも事業の手を広げる。2020年より開始した「メディチョク」は、企業がメディアとのマッチングを図れるサービス。

PC・スマホ上でメディア担当者に直接的な情報発信を行えるほか、メディア側のオファーから自社が該当しそうなものに応募できる。初期費用と月額料金だけで利用でき、マッチングの回数制限もない。情報発信を多く行いやすいモデルだ。

決裁者とのアポイント獲得をマッチングする「アポチョク」も展開。登録は審査制で、アポイント後の相互評価制度により、プラットフォームとしての質を高めようとしている。

上場時の想定発行株価は1,380円。上場時発行済株式総数は7,000,000株。想定時価総額は96.6億円となる。