2021年05月14日 07:00
証券口座数、野村超え
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楽天が5月13日、2021年1〜3月期決算を発表。売上収益は3915億円、前年比で18.1%の増収となった。

けん引したのは主力のインターネットサービス事業。国内EC流通総額は前年比22.4%増の1.1兆円に拡大。『楽天市場』や『楽天西友ネットスーパー』など幅広いサービスが好調だった。

一方、営業損益は373億円の赤字。モバイル事業で基地局設置に向けた先行投資が続く。楽天モバイルの累計契約申込数は400万件を突破した。

証券大手の口座数推移

今四半期に節目を迎えたのは証券事業。楽天証券の口座数は前年から160万口座ほど増え、3月末時点で572万口座。初めて野村証券(533万口座)を抜き、SBI証券(604万口座)に次ぐ国内2位に躍り出た。

楽天カードで決済した場合のポイント付与や、楽天銀行からの自動入出金サービスなど、「楽天経済圏」をフル活用した施策が奏功している。

特につみたてNISA口座数は前年比2倍の120万口座に急拡大し、国内シェアは29%まで上昇。コロナ禍の株高で投資に関心を持った若年層を取り込んだ。

1〜3月の口座開設数は65万件と、SBI証券(32万件)の2倍超。「業界1位との差分も急速に縮小」 する。