2021年05月14日 07:00
ARR98億円
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ユーザベースが5月13日、2021年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比25%増の39.65億円、営業利益は7.39億円となり、前年同期(2.63億円の赤字)から黒字転換を果たした。

各事業でMRR(継続課金による月次収益)が拡大。中でも土台事業ともいえる「SPEEDA」において、売上高とMRRの成長率が上昇したことをアピールする。

ユーザベース

SPEEDA事業での成長加速を牽引したのが「エキスパートリサーチ」事業。国内約8,000名+グローバルの専門家にアクセスし、公に得られない情報やナレッジを提供する。

同事業立ち上げにともなう投資により収益性は低下。EBITDAは34.3%と前年同期から5.5pt低下した。費用が下期偏重のため、通期では約30%を見込む。

経済メディア「NewsPicks」はMRR2.54億円(前年比38%増)に成長。前四半期と比べて個人MRRは微増となり、法人MRRが牽引した。前年に年割会員を多く獲得した反動から、2Qには個人MRRの「一時的な」減少を見込む。

NewsPicks全体としては広告事業が牽引、前年比54%増の売上高19.45億円を実現。EBITDAは3.24億円(売上比16.7%)に拡大した。

ユーザベースは、全事業に共通するコアアセットとして「エキスパート(専門家の知見)」「データ」「テクノロジー」を挙げる。テクノロジー面はエンジニア出身の稲垣共同CEOが牽引、今期50人以上のエンジニアを採用して組織強化を推進する。