2021年05月12日 07:00
Procore、再び上場申請
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建設管理SaaSを提供する米Procoreが近く上場する。2020年にもIPOを申請したが延期し、直後に評価額50億ドルでの資金調達を行なった。

それから一年、Procoreは着実に事業規模を拡大させてきた。2020年7〜9月期には売上高が1億ドルの大台超え。直近でも前年比29%増と底堅い成長を見せている。

Procore Technologies

創業者のクルトマンシュは建設業界とIT産業をともに経験した起業家だ。建設業は米国経済の10%余りを占めるとされるが、デジタル化が大きく遅れていた点に可能性を見出した。

使命として掲げるのは、建設業の全ての人をグローバルなプラットフォームでつなぐこと。物件オーナーや建築家、技術者などが協業するためのクラウドサービスを提供する。

総ユーザー数は160万人超、顧客企業数は10,166社。そのうち年間10万ドル以上を支払う顧客は843社(前年比59%増)にのぼる。プロジェクトが進む地域は世界125か国以上だ。

世界全体の建設支出は2017年時点で10兆ドル、2025年には14兆ドルに拡大すると言われる。世界的な人口増大が新たな建設需要につながるほか、修繕ニーズも大きい。Procoreが擁する現製品だけでも市場機会は94億ドルを想定、今後の展開次第では更なる可能性を見込む。