2021年05月11日 07:00
女性受け狙う新業態
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ワークマンが依然堅調だ。5月10日に発表した2021年3月期本決算は、営業総収入が前年比14.6%増の1058億円。初めて1000億の大台に乗った。

採算の良いプライベートブランドのアウトドアウェア販売が伸長。営業利益は同25%増の240億円に拡大した。

ワークマンの営業総収入

好調が続く一方、アウトドア商品を主力とする『ワークマン+』への改装効果が一巡し、成長率が鈍化。2022年3月期の営業総収入は4年ぶりに前年比1桁増にとどまる見通しだ。

打開策の1つが、新業態『#ワークマン女子』の展開だ。同社として初めて女性をメイン顧客に設定。内装や品揃えを刷新、「インスタ映え」するフォトスポットまで設ける。 手薄な都心部での需要開拓も狙う。

昨年10月に1号店を横浜に出店、4月末時点ではまだ4店舗にとどまる。今年10月からは同業態のフランチャイズ展開を始め、出店を加速。2022年3月末には13店舗、中長期的には400店舗まで増やすことを目標に掲げる。

売場面積の拡大も進める。130坪を標準に、150坪の大型店も出店。25台以上を収容できる駐車場などを構えれば、『ワークマン+』へ改装してから2年目以降でも 「更なる成長が可能」 とみる。