有料会員、782万人
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世界有数の新聞社「ニューヨークタイムズ」が堅調だ。5月5日に発表された決算での営業利益は5,166万ドル。前年比89%の拡大となった。
売上高は4.73億ドルで、前年比6.6%増にとどまった。牽引するのはサブスクリプション(定期課金)で、前年比15%増の3.3億ドルに拡大した。
ニューヨークタイムズは地方紙としての出自を持つが、全米、世界で読まれる一大メディアブランドに成長した。有料会員数は782万人にのぼる。
特筆すべきは、有料会員の大半が「デジタル限定」会員ということだ。その数、実に699万人。うち530万人がニュース製品を購読している。
クロスワードゲームや料理レシピといった副次コンテンツも単体課金として提供。買収した『Audm』を含めて、有料会員数が173万人いる。Audmは長文記事の音声化を提供する。
グループ全体の登録ユーザー数は一億人を超え、平均閲覧者は週あたり7,600万人。英語のジャーナリズムを必要とする人は一億人相当いると見込み、引き続き成長を狙う。