2021年05月07日 07:00
ビットコイン売上は11倍
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決済サービスなどを手がける米Squareが5月6日、2021年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比3.7倍の50.6億ドルと大幅な増収となった。

ビットコイン売上は前年比11.5倍の35.1億ドル。 一方、同売上による粗利益は7500万ドルにとどまり、粗利率は2.1%。収益貢献は大きくない。

営業利益は6774万ドル(前年は9029万ドルの赤字)。3四半期連続で黒字を確保した。

Squareの売上構成

『Cash App』のエコシステムが拡大を続ける。3月には再び政府からの給付金受け取りに対応し、顧客獲得が加速。同月の『Cash Card』の週間アクティブ取引ユーザーは700万人に倍増。月間ベースだと1000万人を超えた。

3月にはビットコインを一部無料で即時出入金できるサービスを始め、取引が活発化。キャッシュレス化の浸透に伴い個人間送金も増え、『Cash App』の粗利益は前年比2.7倍の5億ドルとなった。

セラー向けプラットフォームの粗利益は前年比32%増の4.7億ドル。9%減に落ち込んだ2020年度2Qから回復が続く。

「カード非提示型(Card-not-present)」の取引が引き続き高成長。チャットでの予約やフィードバックを可能にする「Square Messages」 をローンチし、顧客基盤も拡大。 セラーGPV(総決済高)は前年比20.6%増の298億ドルとなった。

5月5日には、ECサイト構築支援の「Square Online」上で、アルコール飲料の注文受付が可能になったと発表。コロナ禍で需要の高まるオンライン領域の開拓が進む。