7,000万世帯にリーチ
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Rokuが2021年1〜3月期決算を発表。テレビで動画配信コンテンツを見られる端末を提供する企業だ。
売上高は前年比79%増の5.7億ドル。営業利益は7,580万ドルで、3四半期連続の営業黒字だった。粗利益は同じく132%増の 3.3億ドル。
驚くべきは、2021年に入ってなおユーザーのエンゲージメントが衰えていないことだ。アクティブアカウント数は前年比35%増の5,360万件。
総視聴時間は183億時間で、アカウントあたり341時間。巣ごもりがピークに達した2020年の上半期を上回っている。

ユーザーあたりの売上高(ARPU)も32ドルと、前年比で32%の拡大。Netflixなどとは対照的に、Rokuは広告収益を主軸としたモデル。ユニークな立ち位置を可能にしている。
無料チャンネル「The Roku Channel(TRC)」は米国において7,000万世帯にリーチ。前年比で2倍以上の成長となった。Roku本体を大きく上回る伸びで、Amazon Fire TVでの配信が功を奏している。
配信型コンテンツを見る人が増えるに従い、TV広告の予算もストリーミングにより多く振り分けられるようになった。2Q売上高は前年比73%増の予想。決算発表後、時間外株価は7%近い高騰となっている。