どんどん加速
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PayPal Holdingsが5月5日、2021年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比31%増の60.3億ドル。営業利益は同じく2.6倍の10.4億ドルだった。
総決済額(TPV)は前年比50%増の2,850億ドルと、前年比で非常に大きな拡大となった。年間のTPV予想を「前年比およそ30%増」に引き上げた。前回予想は「20%代の後半」だった。

PayPalの好調さは、産業全体のデジタルシフトを広く反映している。アクティブ口座数は3.92億件と、前四半期から1,450万件増えた。
依然として堅調なのが、P2P決済サービスの「Venmo」。TPVは前年比63%増の510億ドルと、こちらも加速トレンドが続いている。
事業環境全体が追い風となる中、PayPalは新製品・サービスの発表により潜在市場(addressable market)を広げる形で成長戦略を進めてきた。
直近では「Venmo」ブランドのクレジットカードを全ユーザーが利用できるようになったほか、米国のPayPalでは暗号通貨による支払いに対応。4月にはVenmoで暗号通貨の売買が可能になった。
2021年6月初めにはオーストラリアで900万人超の利用者を対象に、後払いサービスを開始予定。同サービスは、通常のPayPal決済と比べて平均単価が2倍以上大きい。