2021年05月06日 07:00
トップラインの急拡大つづく
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Twilioが2021年1〜3月期決算を発表。SMS認証をはじめ、通話やビデオなどクラウドコミュニケーションに関する従量課金ツールを提供する企業だ。

売上高は前年比62%増の5.9億ドル。既存ユーザーによる解約・アップセルの動向をあらわす「Dollar-Based Net Expansion Rate」は133%と堅調だ。

CEOのジェフ・ローソンは「Twilioの顧客エンゲージメント基盤が企業のデジタル転換(DX)を推進している」と自信をみなぎらせた。

Twillio

企業とその顧客との対話がオンラインで増えるほど、Twilioのサービスを利用する機会も増える。アクティブ顧客数は23.5万件。前年と比べて24%ほどの拡大だ。

トップラインの成長は続くが収益化は遠く、営業損失は1.97億ドルに拡大。営業キャッシュフローは450万ドルのプラスだが、依然として赤字上等の積極投資を続けている。

大口顧客トップ10社による売上比率は12%と、今までと比べ少し低下。海外売上比率は29%で、構成比は大きく変わらずに推移している。

株価は2021年2月ごろをピークに少し軟調だ。時価総額は現在575億ドルと、直近12か月の売上高に対し29倍もの水準。今回の発表で、時間外株価は5%を超える下落となっている。