2021年05月05日 08:00
3月から乗車数が大幅回復
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ライドシェア大手のLyftが5月4日、2021年1〜3月期決算を発表した。

売上高は36.3%減の6.1億ドルと、前年比では大幅減が続く。前四半期からは7%の増収となり、事前の会社予想を11%上回って着地した。

営業赤字は4.2億ドルと、前四半期比で赤字幅は3700万ドル縮小。ブライアン・ロバーツCFOは 「多くの人々が移動を再開し、力強い1Qとなった」 とコメント。時間外で株価は一時8%ほど上昇した。

Lyftのアクティブ乗車顧客数

直近3ヶ月の間に1度でも乗車したアクティブ顧客数(Active Riders)は前四半期比7.5%増の1349万人。まだ低水準ではあるが、「特に3月は既存客が戻り、新規層の開拓も進んだ」 という

2020年4月に前年比75%減だった乗車数は今年3月には16%減まで浮上。ワクチン接種の急速な進展で回復傾向が続く。

新たな収益源の確保も進める。法人向けサービス「Lyft Pass」を、4月からはヘルスケア領域でも展開。処方箋受け取りや診療に来る患者に対し、医療機関はLyft経由で車を手配できるようになった。

ギグエコノミーには逆風が吹き付けている。マーティ・ウォルシュ米労働長官は4月末、「(ギグワーカーを)従業員とみなすべき」と発言。ただでさえ赤字が続く中、コスト負担がさらに増すとの懸念が広がる。