数々の施策を繰り出し中
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Spotifyが4月28日、2021年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比16%増の21.5億ユーロ、営業利益は1,400万ユーロだった。
MAU(月間アクティブユーザー数)は前年比24%増の3.56億人。そのうち広告MAUが2.08億人(前年比27%増)だった。有料会員数は同じく21%増の1.58億人だ。
米国やメキシコ、ロシア、インドといった地域がユーザー増に貢献。ガイダンスの範囲内ではあったものの、社内目標からはやや下回って着地したという。

3月29日にはライブオーディオアプリ『Locker Room』を運営するBetty Labsを買収。いわば「スポーツ向けClubhouse」を運営する企業だ。
Spotifyはこの買収を「未来の音声フォーマット」を生み出すための打ち手とし、より広範囲のクリエイターやファンを惹きつけることを目指す。
米国では『Podcast Topic Search』をテスト中。聞き手はトピックやテーマごとにPodcastを検索できる。傘下のAnchorはWordPressと連携、ブロガーたちが記事を音声コンテンツとして簡単に配信することも可能に。
Spotifyには今や260万件ものPodcastがあり、昨年末の220万件から急速に拡大。曰く、ジョー・ローガンのPodcastは「期待を超えている」。Appleによる攻勢が強まる中、数多くの打ち手を繰り出している。