2021年04月29日 07:00
eコマース取扱高、3兆円の大台
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Zホールディングスは4月28日、2021年3月期本決算を発表した。売上収益は前年比14.5%増の1兆2058億円、営業利益は6.5%増の1621億円。

けん引したのはeコマース事業だ。取扱高は3.2兆円に拡大。増加率は24.4%と、直近数年で最大の伸び率を記録した。

ZHDのeコマース取扱高

eコマースの中でも好調だったのは、『PayPayモール』や『ZOZOTOWN』などを含むショッピング事業。取扱高は45.1%増の1.5兆円となった。

今期2度にわたって実施した還元キャンペーン『超PayPay祭』が寄与した。PayPay新規登録者への基本還元率は最大40〜50%。既存会員(最大20%)より高く設定し、ユーザー獲得を促進した。

その効果もあり、会員数は前年から1000万人増え、3月末時点で3803万人に拡大決済回数は20億回の大台を突破した。

「PayPay」や「Yahoo! JAPANカード」など自社決済手段による決済比率は68.2%と過去最高水準。2年前からは40ポイント以上高まり、ユーザーの囲い込みが順調に進む。

『PayPayフリマ』などリユース事業の取扱高は5.7%増と、前年(1.3%減)からプラス転換。1月に手数料を10%から5%に引き下げ、新規ユーザーが増えた。メルカリ(10%)やラクマ(6.6%)より価格で優位に立ち、成長を狙う。