バービー人形、 86%増
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バービー人形で有名な米玩具大手「マテル」の業績が拡大している。4月22日に発表した2021年1〜3月期の売上高は、前年比47%増の8.7億ドル。同期間として、この6年間での最高を更新した。

コロナ禍で玩具業界は活況に沸く。幼稚園や学校の閉鎖で子供の在宅時間が延び、おもちゃを買い与える親が増加。2020年度の米玩具市場規模は前年比16.7%増の326億ドルとなり、足元でも拡大傾向が続いている。
マテルの主力である人形事業の販売額は前年比69%増の3.8億ドル。バービー人形の販売が86%増となったほか、「ポリーポケット」や「アメリカンガール」といったシリーズも2桁成長をみせた。
乗り物の玩具「ホットウィール」は16%増、赤ちゃん向けの「フィッシャープライス」は36%増となるなど、とにかくあらゆる商品の売れ行きがいい。「UNO」は9年連続で販売額を伸ばした。
3月にはバービー人形の着せ替え対決番組「Barbie Fashion Battle」の制作開始を発表するなど、新たな取り組みにも着手。イノン・クレイズCEOは 「2021年以降も売上成長を加速できる」 と自信を見せる。