2021年04月26日 07:00
自宅コーヒーブーム
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食料品世界最大手のネスレが好調だ。コロナ禍で外出自粛が続くなか、自宅用にコーヒーを買い求める顧客が増えている。

同社は2018年に70億ドルを投じ、スターバックス製品を小売店で販売する権利を取得。自社ブランド「ネスカフェ」とあわせ、足元では大きな収益源となっている。

ネスレの売上構成

カプセル式コーヒー「ネスプレッソ」の2021年1〜3月期の売上高は前年比17.1%増。人気シリーズ「World Explorations」に上海やブエノスアイレスの豆を追加するなど、ラインナップの拡充が進む。

あわせて、1台2〜3万円ほどする専用のコーヒーマシン「ヴァーチュオ」の販売も増え、客単価が上昇。「オフィスや食堂よりも、自宅でコーヒーを楽しむ人から得られる収益の方が大きい」(広報担当者)という

今年3月には1.17億スイスフラン(≒140億円)を投じ、生産・物流拠点を増床。世界中で高まるコーヒー需要に対応できる体制を整える。

グループ全体の売上高は前年比1.3%増の211億スイスフラン(≒約2兆5000億円)。為替などの影響を除けば7.7%の増収となり、事前の市場予想を大きく上回った。