消えるピックアップタワー
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米ウォルマートはオンラインで注文した商品を受け取れるマシン「ピックアップタワー」の撤去を進めている。 ウォール・ストリート・ジャーナルが4月21日に報じた。
ディスプレイに専用コードをかざすと、タワーの取り出し口から商品が出てくる仕組み。受け取り作業を簡略化でき、店舗への送客も見込めるとして2017年から導入を本格化していた。

ピックアップタワーの撤去を進める背景には、コロナ禍での需要の変化がある。感染を避けるため、「ピックアップスポットは外にあって欲しいとの声が多い」(広報担当者)という。
店内に置く必要があるピックアップタワーのニーズが減り、すでに300機ほどを撤去。約1300機は稼働しておらず、今後の活用方法を探っている状況だ。
一方で、注力するのが 「カーブサイド・ピックアップ」。車に乗ったまま、駐車場で商品を受け取れるサービスだ。
食料品のみが対象だったが、昨年には家電製品や日用雑貨も追加。会員制スーパー「サムズ・クラブ」を含めすでに全国で展開しており、昨年度は利用が2倍以上になった。