2021年04月24日 08:00
敵に回したら怖いタイプ
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スマホゲームなどを展開する「コロプラ」は4月21日、投資家向けに近況を開示任天堂が損害賠償請求額を大幅に引き上げたことを明らかにした。

変更前の請求額は49.5億円(及び遅延損害金)。それが今回、約97億円と大きく増額された。コロプラ側は「任天堂の特許権を侵害する事実は一切無いものと確信」、正当性を主張していく方針だ。

経緯

事態が公になったのは2018年の初め。2016年9月に任天堂から申し入れがあり、1年以上にわたって話し合いを行った。コロプラ側の主張は受け入れられず、訴訟を提起される。

訴訟の内容は『白猫プロジェクト』に関するもの。スマホ画面上での操作方法に関連し5つの特許を侵害していると主張し、サービス提供の差し止めを求めていた。

『白猫プロジェクト』は2014年にリリース。当時のコロプラは絶好調で、今なお屋台骨の一つだ。

コロプラ 売上構成

2020年10〜12月期におけるコロプラの売上高は86.3億円だったが、そのうちFY2014に開始したアプリは17.4億円。ここに含まれる代表タイトルが『白猫プロジェクト』である。

今回の増額は、訴訟提起後の「時間経過」などによるもの。コロプラには昨年末時点で587億円の現預金があるが、97億円は大きい。株価は約7%下落し、時価総額にしておよそ75億円分が吹き飛んだ。