2021年04月22日 07:00
ブロックチェーンで偽物退治
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高級品ブランドのLVMH、カルティエ、プラダが手を組み、ブロックチェーンを活用した偽物対策に乗り出す

「Aura Blockchain Consortium」というプラットフォームに3社が参加。MicrosoftやConsenSysといったテック企業と連携しながら技術開発を進める。

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製造過程で各商品に固有のIDを紐付け、「Aura」の台帳に記録。IDを辿ることで、商品の素材や所有権、販売履歴などを確認できるようになる。

例えば、高級時計「ウブロ」の場合、写真をアップロードするだけで本物かどうかを判定可能だ。 顔認証と同様、時計の素材を視覚認識することで真贋を認証する。

消費者は偽物かどうかを心配する必要がなくなり、第三者の鑑定士に見てもらう手間も省ける。

Statistaによると、2020年度の偽物流通による売上損失は衣料品分野で263億ユーロ(≒3.4兆円)、宝飾品分野では19億ユーロ(≒3800億円)。ブランドにとっての収益貢献も大きそうだ。

カルティエのシリル・ヴィニュロンCEOは「これまでに前例のない連携だ」と自信を見せる。いずれは世界中のブランドへ技術を提供し、業界を悩ませ続ける贋作の撲滅を目指す。