2021年04月20日 07:00
インドのStripe
Zezngcqwkbkoqdca9uqtrg
Shutterstock

インドのフィンテック「Razorpay」の評価額が30億ドルに達し、去年10月からわずか半年で3倍となった。Ribbit CapitalやTiger Global、Y Combinatorなどが出資する。

Razorpayは2014年設立で、中小企業や大企業向けにオンライン決済サービスを提供。基本的には「Stripe」が米国などで展開する事業をインドで行っている。

顧客にはFacebookや格安ホテルチェーンのデカコーン「Oyo」、フードデリバリー「Swiggy」などが名を連ね、インド国内で500万社以上の企業が利用する。

Razorpay

2018年には、企業向けのローン貸付やコーポレートカードを発行するビジネスバンキングプラットフォーム「Razorpay X」を発表。スタートアップが増加する一方、銀行から「収益性がない」と見なされてクレジットカードを持てない企業に手を差し伸べる。

Razorpay Xの利用企業は去年10月の5,000社から1.5万社に拡大し、過去12ヶ月で取引数は2倍に拡大。ローン貸付の金額総額も年間8,000万ドルに倍増した。

今回調達した資金の一部は、Razorpay Xの利便性とセキュリティ強化に利用される。加えて、今年度は東南アジア1〜2拠点への進出も計画する。