2021年04月19日 07:00
早起きは既存店売上の得
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コメダホールディングスがコロナ耐性の高さを見せている。2021年2月期の営業利益は前年から30%減の55億円となったが、赤字転落したドトール・日レスホールディングスに比べると落ち込みが小さい。

既存店売上高でも明暗が鮮明だ。コメダは9月には前年並みまで回復した一方、ドトールやサンマルクは2〜3割減の水準にとどまっていた。

カフェ大手の既存店売上高

コメダのフランチャイズ(FC)比率は9割以上と同業より高い。 本部が負担する家賃や人件費が小さく、臨時休業で売上が立たない中でも打撃を抑えられた。

立地は郊外のロードサイドが中心。感染予防のため都市部への外出を控える顧客を新たに取り込んだ。

コメダの強みは、午前11時までの来店客にトーストを無料提供する「モーニングサービス」。午前中の売上比率が高く、営業時間短縮の影響が小さかった。

2022年2月期の売上予想は前年比14.2%増の329億円と、コロナ前の水準を上回る見通し。密を避けられるよう、パーソナルブースを設けた店舗の出店も進める方針だ。