会計SaaSなどを手がける「マネーフォワード」が2020年12月〜2021年2月期決算を発表した。

• 売上高は前年比45%増の34.7億円
• 営業利益は0.8億円で黒字転換
• ARR（年間経常収益）は前年比35%増の90.2億円

前四半期から全ドメインでARR成長が加速。なかでも成長を牽引したのは「Business 法人」ドメインだ。

同ドメインでは、会計から人事労務までサポートする「マネーフォワードクラウド」を主に展開する。今四半期のARRは前年比43%増の59.4億円。法人顧客数は7.4万社（前年比26%増）、ARPAも8万587円（同13%増）に上昇した。

個人向けアプリを手掛ける「Home」ドメインでは、ARRが前年比24.0%増の15.1億円となった。知名度が向上し、課金ユーザー数は30万人を突破した。

銀行との協業などを行う「X」のARRも前年比33%増と好調だ。3月には「マネーフォワードFintechプラットフォーム」を提供開始。複数銀行の預金口座を一元管理できるなど、AWSと連携して金融機関でのセキュアなデータ連携を可能にする。