2021年04月14日 07:00
デジタル付録サービス
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出版社と電子書籍サイトの取次事業を手がけるメディアドゥは4月13日、2021年2月期本決算を発表。巣ごもり下で電子書籍の需要が伸び、大幅な増収増益を確保した。

  • 売上高は前年比26.8%増の835億円
  • 営業利益は同じく43.8%増の27億円
  • 2022年2月期は、売上1000億円(前年比19.7%増)、営業利益30億円(同12.6%増)を見込む

メディアドゥの業績推移

過去には同業「出版デジタル機構」や要約サイト「フライヤー」などを買収。2020年11月には新たに100億円を調達し、そのうち75億円をM&Aなどに振り向けるとしていた。

今年3月、出版取次大手のトーハンと資本業務提携を締結。5000店にも及ぶトーハンの取引先書店で、メディアドゥの扱う電子書籍を販売。店頭で紙か電子書籍を選んで購入できるようになる。

提携の一環で、NFTを活用した「デジタル付録」サービスを年内に始めることも発表。紙書籍に限定NFTを付与するなどし、「電子・紙の垣根を超えた出版市場拡大」 を狙う。

同じく3月、 出版社の日本文芸社をRIZAPグループから買収。少女漫画レーベルを手がける傘下企業「ジャイブ」と在庫・生産管理システムなどを共有し、効率的な出版プロセスの構築を目指す。