運搬機器のグローバルカンパニー
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「ローツェ」が2021年2月期本決算を発表した。
ローツェは1985年に広島で設立し、半導体やFPD(薄型ディスプレイ)関連装置を製造・販売している。主力製品は製造工場内の運搬機器。サムスンや台湾セミコンダクターなど、大手メーカーを顧客に抱える。
社名は、エベレストの横で目立ちはしないが「脇で支えている」ローツェ峰(標高世界4位)からとっている。
日本の企業だが、国内売上はわずか11%。徐々に海外比率が高まっており、売上の74%はアメリカ、中国、台湾、韓国向けだ。
2021年2月期の売上高は508億円(前年比21%増)に成長。メインの半導体関連装置の売上は337億円(同17%増)。
成長を牽引したのはFPD関連装置だ。韓国の子会社による大口販売が好調で、売上高は前年比2倍増の124億円に拡大した。
ローチェは、今後は5Gの商用化・自動車の高機能化等により、半導体関連装置の追い風が継続すると予想。来期は売上高603億円(前年比19%増)、営業利益102億円(同10%増)を見込む。