1年で評価額2倍以上に
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グラフィックデザインツールを展開する「Canva」は4月7日、評価額が150億ドルに達したと発表。2020年6月時点の評価額は60億ドルで、1年も経たずに倍以上となった。
2013年にシドニーで設立。初心者でも簡単にグラフィックが作れるオンラインツールとして、世界190カ国で事業展開する。
月次アクティブユーザーは5,500万人。収益性を維持しながら、年間売上は前年比2.3倍に成長した。

Canvaは無料でもグラフィックを作成できる。月額1500円からの有料プランでは、7,500万点を超える写真や動画などの素材が利用可能。
顧客にはアメリカン航空やインテル、ペイパルなどが名を連ねる。フォーチュン500企業の85%超がCanvaを採用し、高価で複雑なレガシーツールに取って代わる存在になった。
今年の2月には、デザインツール会社2社を買収。画像やビデオの背景を除去する「Kaleido」と、リアルなモックアップ画像を作れる「Smartmockups」だ。
いずれもワンクリックで簡単に操作でき、Canvaとの統合を通してユーザーの利便性をさらに向上させる。