2021年04月07日 07:00
ベトナムへの足がかり
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サムスン、ヒュンダイについで韓国3位のコングロマリット企業「SK」がベトナム大手小売「VinCommerce」の株式を16.3%(4.1億ドル分)取得するとの報道があった。

SKグループはバッテリー事業「SK Innovation」や韓国最大の携帯電話事業「SK Telecom」などを展開する。設立は1953年で、2020年の通期売上高は81.8兆ウォン(≒8.1兆円)にのぼる。

2017年にはベインキャピタル主導のコンソーシアムに参加し、東芝メモリ(現:キオクシア)に出資している。

SK

一方の「VinCommerce」はベトナムで2,500店舗以上のコンビニエンスストアとスーパーマーケットを運営する。同国でのマーケットシェアは約50%と圧倒的シェアを誇る。

VinCommerceは2020年1月にベトナムの大手コングロマリット「Masan」グループが買収した小売企業。2020年は事業再編でスーパーマーケット「VinMart」12店舗やコンビニ「VinMart+」421店舗を閉鎖していた。

SKグループはMasanグループとの戦略的パートナーシップを活用することにより、ベトナムでの物流や電子決済などへの投資を加速する予定だ。