今期のテーマは「リ・ボーン」
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しまむらが4月5日、2021年2月期本決算を発表。在庫の適正化により値引きを抑え、大幅な増益を確保した。
- 売上高は前年比4%増の5426億円
- 営業利益は同じく65.4%増の380億円
- 2022年2月期は、売上高5548億円(前年比2.3%増)、営業利益386億円(同1.6%増)を見込む

しまむらはこの数年間、短期生産の仕組み「クイック・レスポンス」を強化してきた。商品の人気を見極めてから製造し、売れ残りを減らしてセールを抑制。 粗利率は前年から1.4ポイント上昇した。
インフルエンサーを用いたSNS広告やウェブ上の動画広告を増やし、テレビCMの投入をゼロに減らした。 販管費比率は1.2ポイント低下し、利益を押し上げた。
同業に遅れをとったECの取り組みも進める。昨年10月にオンラインストアを開設し、2020年度のEC売上は17億円となった。 EC専用の物流拠点も稼働を開始し、さらなる拡大に向けて準備が進む。
2022年2月期のテーマは 「リ・ボーン『再生と進化』」 。EC強化や在庫管理の徹底のほか、PB商品の拡充や売り場構成の改善にも取り組み、連続の増収増益を狙う。