2021年04月06日 07:00
ソフトバンクGから12億ドル調達
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4月5日、遺伝子検査サービスを展開する「Invitae(インビテ)」はソフトバンググループ率いる投資家から11.5億ドルを調達したと発表。同日、ゲノミクス企業「Genosity」 の買収発表も行った。

2010年設立で、2013年よりサービスを開始。主な収入源の遺伝子検査は1回あたり250ドルからと低コストだ。費用は保険会社が一部負担するケースのほか、患者が全額負担するケースもある。

10〜12月期の遺伝子検査数は23.8万件(前年比41%増)に増加。がんの精密医療検査などを行う「ArcherDX」買収もあり、売上高は前年比52%増の1.0億ドルに拡大した。

Invitae

4月1日には、パーキンソン病、若年性アルツハイマー、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの検査プログラムを開始。「発症リスクがある人」などの条件を満たせば、無料で受けられる

Invitaeの最高医療責任であるRobert Nussbaum医師は「検査に対する金銭的障壁を取り除き、より多くの患者が遺伝子情報に基づくケアを受けられるようにする」という。

検査結果が陽性だった場合は、臨床試験への参加ができるほか、遺伝子カウンセリングも受診できる。