海外減収、国内増収
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中国の大手テクノロジー企業「Huawei(ファーウェイ)」は3月31日、2020年通期決算を発表。海外事業で逆風が吹く中、鈍化しつつも成長を続けた。
- 売上高は前年比4%増の8,914億元(≒15兆円)
- 営業利益は同じく7%減の725億元(≒1兆円)
- 中国売上は5,849億元(前年比15%増)

2020年10〜12月の中国でのスマホシェアは22%でトップ。ただし、去年12月にサブブランド「Honor」を売却。今後は中国国内でのシェア縮小が懸念される。
中国以外の地域は軒並み減収。中でも米中貿易摩擦を背景に、南北アメリカの売上は25%減収した。
セグメント別売上では、法人向けビジネスが23%増収の1,003億元で大きく業績に寄与。DX(デジタルトランスフォーメーション)の追い風を受けて各地域で力強く成長している。
Ken Hu(ケン・フー)輪番会長は「2021年も、複雑で不安定なグローバル環境の中で我々は模索する」と発言。輪番会長(Rotating Chairman)とはその名の通り、副議長が順番に会長職を務めるという、Huaweiの独自ルールだ。