NFT市場参入で株価さらに高騰
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米玩具メーカーのファンコが、デジタル資産NFTの展示アプリ「TokenHead」を開発するTokenWaveの株式の過半を取得した。6月にも最初のNFT作品を発表する。
「TokenHead」のユーザー数は1日10万人を超え、 展示されている作品は1000万点以上にのぼる。 株式取得により連携を強め、過熱するNFT市場への参入を進める。

ファンコは1998年に創業。「ボブルヘッド」と呼ばれる首振り人形の販売で業績を伸ばし、2017年にナスダック市場に上場した。
マーベルやNetflix、NBA、サンリオなど200を超えるコンテンツ供給者とライセンス契約を結び、フィギュアの制作・販売を代行。 売上高の15%ほどをライセンス料として契約企業に支払う。
強みは制作のスピードだ。24時間で商品のデザインを作り、45日間で試作品を完成させる。その後、工場での生産や小売店への配送を経て、最速で作業開始から70日ほどで店頭に商品が並ぶ。
2015年からはサブスクリプションによる販売も展開。アプリ上で欲しいフィギュアに「いいね」をつけると、アルゴリズムがおすすめの商品を自動で選ぶ。
NFT市場への参入発表を受け、株価は一時前日比19%高まで上昇。昨年3月の底値からは6.6倍となっている。