半分以上が海外
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銀行向けSaaSを提供する「nCino(エヌシーノ)」が2020年11月〜2021年1月期決算を発表した。
銀行口座開設などの顧客業務支援や、コンプライアンスやリスク管理、ビジネスプロセスの自動化などをプラットフォーム上で提供する。
- 売上高は前年比47%増の5,659万ドル
- 営業損失は1,386万ドル
- メインのサブスク売上は4,498万ドル(前年比43%増)

2020年に買収したVisible EquityとFinSuiteを合わせると、顧客数は前年比7%増の1,268社。nCino単体での顧客数は335社(前年比13%増)だった。
既存顧客からのアップセルを表す「Subscription revenue retention rate」は155%(前年比8pt増)に上昇し、事業成長に大きく寄与。小規模導入から始め、徐々に利用機能を増やしていく戦略をとっている。
nCinoはグローバル展開に積極的だ。イギリスやオーストラリアにも拠点を置く。2021年1月期は営業案件(pipeline)の50%以上が海外。3月には、カナダ初の導入事例も発表した。
2022年1月期の売上高は2億5,300〜2億5,500万ドルと予想。時価総額は62億ドルなので、その約24倍となる。