2021年04月02日 07:00
デジタル売上倍増へ
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米スーパーマーケット大手のクローガー・カンパニーは3月31日、2023年度末までにデジタル売上高を倍増させる計画を発表した。食料品販売のEC化を急ぐ。

鍵を握るのが2018年に資本業務提携を結んだ英Ocadoとの連携。オンライン専業のスーパーマーケットで、倉庫の自動化ソリューションも提供する企業だ。

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これまでOcadoのシステムを導入した倉庫を11ヶ所建設、それぞれ今年か来年に稼働する予定。従来の計画では、2021年度までに最大あと9つの倉庫を建設する。

1つの倉庫で20店舗分の売上を期待できる上、費用は60%程度に抑えられるという。 建設費用は1ヶ所につき5000万〜1億ドルと高額だが、「長期的にはペイする」(ロドニー・マクマレンCEO)とみる。

Hometown Pickup」という独自の配送サービスも強化する。空き駐車場など指定の「ポップアップサイト」まで配送トラックが商品を届けるサービスだ。 現在は25ヶ所ほどで展開しており、順次対象地域を拡大していく。

クローガーの2020年度のEC売上高は前年比116%増と高成長。実額では100億ドル超える規模とみられる。