マイナスの売上高
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水素燃料電池システムを設計・製造する「Plug Power」は2月25日、2020年10〜12月期決算を発表。クリーンエネルギーとして、Amazonやウォルマート等の物流倉庫にあるフォークリフトで利用されている。
- 2020年10〜12月の売上高はマイナス3.2億ドル
- 営業損失は4.7億ドル
- Gross Billing(総請求額)は前年比1.9%増の96.3億ドル

Plug Powerには、ソリューションの購入時にワラント(新株予約権)を受け取れる仕組みがあった。顧客がこれを行使すると、関連する金額が売上高より差し引かれる。
今回売上がマイナスになったのは、大口顧客のAmazonがその新株予約権を実行したためだ。2017年より、フォークリフトなどの機器への電力供給のためにPlug Power機器を購入してきた。
2020年、クリーンエネルギー銘柄であるPlug Powerの株価は10倍近く高騰。株価が上がるほど売上高が下がることになったわけで、まさに世にも奇妙な物語である。
ワラントプログラムに関する費用は全て実現しており、今後の損益はよりシンプルなものになるという。Gross Billingは、2021年に前年比1.4倍の4億7,500万ドルを見込む(上方修正)。足元の需要は堅調のようだ。