ノーコードのヤプリ、マザーズ上場へ
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ノーコードでスマホアプリを開発できるツールを提供するヤプリが11月13日、東証マザーズへの新規上場を承認された。上場予定日は12月22日となっている。
- 3Q累計の売上は17億円、経常損失が4億円
- 売上全体に占める月額利用料の割合は79%で、拡大トレンド
- その他、280〜360万円の「初期制作収入」を新規サポート時に受け取る
- 月額利用料のベース料金は20〜70万円、オプション料金は1機能で10万円〜
- 契約アプリ件数は527件に拡大、月次解約率は0.9%
大企業向けの「ノーコード」開発
- プッシュ通知やポイントカード、スタンプカードや電子書籍など、自前での開発に見劣りしない40以上の充実した機能がアピール点
- 認証機能やアプリ内課金、動画の埋め込みまでカバー
- 高度なデータ分析もヤプリのシステム上でそのまま実行できる
- 顧客の過半が従業員300人以上、8割以上が50人以上の企業
導入企業にはトヨタやりそな銀行、京セラなど大企業が名を連ねる。直近ではBEAMSの公式アプリ『WeBEAMS』のリニューアル支援にもヤプリが貢献したようだ。
スマホアプリの重要性は言うまでもないが、デジタル領域のノウハウが十分でない企業にとって、モダンなアプリを開発するのは一筋縄ではいかない。
日本のIT技術者は人口比で0.86%(世界32位) と少ない。エンジニアを一人採用する代わりに、高機能なアプリを作ることができれば、利用したい大企業は多いだろう。
想定発行株価は2,960円、上場時発行済株数は11,663,600株。想定時価総額は345億円ということになる。