2021年03月30日 07:00
共同購入サービスに積極投資
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中国の大手テクノロジー企業「美団」は3月26日、2020年10〜12月期決算を発表した。

フードデリバリーからホテルや旅行など、あらゆるサービスを予約できる「スーパーアプリ」を提供。昨年9月に「美談点評」から社名変更した。

  • 売上高は前年比34.7%増の379億元(≒6300億円)
  • 営業損益は28.5億元(≒480億円)の赤字(前年は14.2億元の黒字)
  • 2020年通期のフードデリバリー事業の取引総額は24.5%増の4888億元(≒8.2兆円)

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増収をけん引したのは主力のフードデリバリー事業だ。売上高は前年比37.1%増の215億元(≒3600億円)。特に低級都市からの顧客獲得が進み、取引ユーザー数は13.3%増の5.1億人となった。 配送料の割引などを受けられるメンバーシップ会員の増加に伴い、購入頻度も高まっている。

「店舗・ホテル・旅行」部門の売上高は18.8%増。独身の日のセール効果などを受け、医療・美容カテゴリーの売上高は70%以上伸びた。

新規事業の売上高は51.9%と高成長。居住区単位で生鮮品などを共同購入できるサービス「美団優選」の利用が増えた。展開エリアは4Qで2000都市を超え、中国の90%以上をカバーしている。

今後の見通しに関しては、「数四半期に渡って営業赤字が継続する可能性がある」 とした。引き続き共同購入サービスの拡充に大型投資を続ける方針だ。