2021年03月29日 07:00
そんなもんじゃねえ!
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RPA(robotic process automation)領域で事業を展開する「UiPath」が近くニューヨーク証券取引所に上場する。

創業者のダニエル・ディネス(Daniel Dines)はルーマニアのブカレスト出身。マイクロソフトの開発者として5年間働いた後、2005年に立ち上げたのがUiPathだ。

コンピュータービジョンや機械学習を組み合わせてパソコン作業を自動化。自動化対象のタスクをAIが抽出する「タスクマイニング」も試験的に提供している。

UiPath

2020年1月時点の顧客数は6,009社。それが2021年1月には7,968社(+33%)に増えた。フォーチュン企業トップ10のうち8社が利用し、500のうち63%が既に利用している。

成長を牽引するのは既存顧客向けのアップセルだ。ネットリテンションレート(NRR)は145%と力強い。1年前の既存顧客からだけでも45%の売上成長が実現できる計算になる。

IDCによると、潜在市場規模は2020年時点で170億ドル。年平均16%ペースで成長を続け、2024年には300億ドルを見込む。UiPath自身はさらに強気で、世界的な事業機会は600億ドルはくだらないと意気込む