宅配用キッチンを貸し出し
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料理宅配サービスの出前館が3月26日、2020年9月〜2021年2月期決算を発表。コロナ禍での旺盛なデリバリー需要を取り込み、大幅な増収となった。
- 売上高は前年比2.7倍の104億円
- 営業利益は83億円の赤字(前年は9.9億円の赤字)
- 4Qの流通総額(GMV)は2.8倍の403億円

主力の出前館事業の売上高は前年比3.2倍の101億円。4Qには新たに高知県や香川県など10県でサービスを開始し、アクティブユーザー数は81.9%増の582万人となった。
2月末時点の加盟店舗数は3.8倍の5.9万店。配送機能を持たないレストラン向けの配達代行事業も伸びた。
規模拡大に伴って配達員は前年の10倍となり、人件費が増加。テレビCMの強化で広告宣伝費もかさみ、赤字幅は大幅に拡大した。
昨年12月21日には宅配専用の調理施設「クラウドキッチン」の貸し出しを始めた。 月額料金は税込18万円。資金力のない飲食店でもデリバリー業態に参入しやすい環境を作る。