2021年03月29日 07:00
巨人、TSMC
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先週、インテルは半導体製造を受託する「ファウンドリ」事業への参入を発表。巨大市場の可能性に期待をのぞかせた。

しかし、既存の大手プレイヤーも黙ってはいない。

この領域で圧倒的な存在感を誇るのが台湾のTSMCだ。1987年に創業して依頼、世界中のファブレス企業から信頼を集めてきた。今や、世界のファウンドリ市場で半分以上を握る

TSMC

2020年、TSMCの売上高は1.3兆NTD(≒455億ドル)、営業利益は5,668億NTD(192億ドル)。営業利益率は実に42%を超えた。

先日の発表でインテルは、年間190〜200億ドルの設備投資をすると計画を引き上げた。一方のTSMCはそれをさらに上回り、その金額は250〜280億ドルにのぼる。

TSMCはAppleからNVIDIAまで、名だたる最先端企業にファウンドリサービスを提供してきた。いかにインテルと言えど、その生産技術に追いつくのは容易なことではない。

競争上の懸念もある。今やApple自身も自らチップを設計してする。インテル自身はファウンドリ事業を独立させておくとするが、委託をためらう理由としては十分と言える。