2021年03月25日 07:00
風当たり、強まる
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中国の巨大インターネット企業「テンセント」が2020年10〜12月期決算を発表。ゲーム売上は前四半期から反動減となりつつも、依然力強い業績だ。

  • 売上高は前年比26%増の1,337億元(≒2.2兆円)
  • 営業利益は同じく123%増の637億元(≒1.0兆円)
  • ゲーム売上高は前年比29%増の391億元

Tencent

ゲーム事業は中国版PUBG『Peacekeeper Elite』や、5対5対戦の『Honor of Kings』などのスマホゲームが引き続き牽引した。

金融&B2B事業は、前年比29%増収の385億元。2020年6月に買収発表があった自動車情報プラットフォーム「Bitauto(易車)」の売上が今四半期より計上。ゲーム事業に並ぶ規模となった。

Bitautoは中国EV「NIO」の創業者によって設立。2010年よりニューヨーク株式市場に上場していたが、テンセントを含む投資家コンソーシアムによる買収で上場廃止となった。

中国政府による巨大ネット企業への風当たりは強まっているが、テンセントも例外ではない。HUYAとDouYuの合併は依然まとまらず、今月の報道ではポニー・マーCEOは独占禁止法当局と面会したという。