スポーツ賭博の成長性
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カジノ運営を手がけるPenn National Gamingが3月19日、S&P500種株価指数の構成銘柄に組み入れられた。株価は上昇が続いており、23日終値は昨年末比4.4倍の111.82ドルとなった。
- 2020年10〜12月期の売上高は前年比23.4%減の10.3億ドル
- 営業利益は同じく10.6倍の1.2億ドル
- 最終損益は1270万ドルの黒字(前年は9290万ドルの赤字)

昨年末時点で米国19州にカジノやレース施設を41ヶ所保有する。最悪期からはV字回復を見せるものの、コロナ禍での施設休業などを受けて前年比では減収だ。
市場が評価するのはスポーツ賭博事業の成長性だ。 アメリカでは2018年に解禁され、すでにニューヨークなど20州以上が合法化する法案を可決したという。
昨年2月、スポーツメディア「Barstool Sports」の株式の36%を取得。若者から絶大な人気を集め、Instagramには989万人、Twitterには280万人のフォロワーを抱える有力メディアだ。
昨年9月には、共同運営するスポーツ賭博アプリ「Barstool Sportsbook」をペンシルバニア州でローンチ。12月の賭け金総額は9月比2.4倍の7180万ドルまで拡大。 他州への展開も進めている。
長期的にはBarstoolの保有比率を50%まで高め、連携を強めていく方針。スポーツ賭博を解禁する州が増えるにつれ、市場規模も拡大する見通しだ。