2021年03月24日 07:05
3日間で時価総額2.7倍
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アメリカの個人向けオンライン融資プラットフォーム「Upstart Holdings」は3月17日、2020年10〜12月期決算を発表した。

去年12月のIPO後初の決算・買収発表を受け、わずか3日間で時価総額は約2.7倍に急上昇している。

Upstartは、消費者により高い承認率と低い金利で組めるローンを紹介する。銀行パートナーにはAIを活用した融資判断モデルなどを提供。収益源は銀行からの手数料だ。

  • 売上高は前年比39%増の8,671万ドル
  • 営業利益は1,039万ドルの黒字
  • 成約ローン件数は12万件(前年比57%増)

Upstart Holdings

成約したローンのうち、完全自動で取引された割合は71%で上昇傾向。2020年のローン成約率は15.2%にのぼる。

決算と同時に、クラウドベースの自動車小売SaaS「Prodigy Software」の買収も発表した。Upstartは去年9月にAI対応の自動車ローンをスタート。今回の買収で、アメリカ全土の数万の自動車ディーラーを通じてAI対応の自動車ローン提供を加速する。

時価総額は121億ドル。2021年12月通期は、売上高5億ドルを見込んでおり、評価額はその20倍だ。