想定時価総額、1兆円超え
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イギリスの料理宅配大手Deliverooが近く、ロンドン証券取引所に上場する。Amazonも出資するユニコーン企業だ。
創業は2013年。ウィリアム・シューCEOは元々モルガン・スタンレーの銀行員。「宅配を頼める料理が少なすぎる」という個人的な苛立ちから同社を設立したという。
- 2020年度の売上高は前年比54.3%増の11.9億ポンド(≒1790億円)
- 営業損益は2.2億ポンド(≒330億円 )の赤字
- 上場時の想定時価総額は76〜88億ポンド(1.14〜1.32兆円)

香港やオーストラリアなど12カ国でサービスを展開。主力のイギリスとアイルランドが売上高の50.3%を占める。世界で11万5000もの外食店と連携し、配達員は10万人を超える。
2016年には宅配専用キッチン「Editions」の貸し出しを開始。レストランは厨房の改装や新規出店をすることなく宅配対応を進められるサービスだ。
2019年にはオンライン注文プラットフォーム「Signature」をローンチ。自社サイトやアプリで宅配注文を受けることを可能にする。
足元ではコロナ禍による巣ごもり特需を受け、2020年度のGTV(取引総額)は前年比64.3%増の40.8億ポンド(≒6140億円)。GTVの継続率は一貫して100%超えている。