1,220万人が利用
Shutterstock
米テレビメーカーのVIZIOが来週、ニューヨーク証券取引所に上場する。主力のテレビ販売だけでなく、テレビ向け動画配信端末「SmartCast」を軸とする広告ビジネスでの成長を狙う。
- 2020年10〜12月期の売上高は前年比12.6%増の7.34億ドル
- 営業利益は同じく11.9倍の5304万ドル
- 「SmartCast」のアクティブアカウント数は同じく60.5%増の1220万人

創業は2002年。ウィリアム・ワンCEOは2000年に起きたシンガーポール航空の離陸失敗事故の生存者の1人だ。
VIZIOは高性能テレビを割安で販売することで成長し、2007年には薄型テレビを最も売り上げた会社となった。
テレビ価格下落などに伴い、戦略を転換。2016年に、Netflixなどをテレビに出力できる「SmartCast」を発売。動画の合間やホームスクリーン上への広告出稿による収益化を始めた。
2020年10〜12月期は、広告収益を中心とする「Platform+」の売上高が前年比3倍の6026万ドルと高成長。全体に占める構成比は8.2%と5ポイント上昇した。
同社はサムスンやLGだけでなく、「RokuやAmazonとも競合関係にある」としている。 今後、コネクテッドTV広告市場で厳しい競争を勝ち抜けるか注目点だ。