2021年03月23日 07:00
成長する小売市場の全体像
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13.5億人もの人口を有し、若年層の割合も高いインド。想像に難くないが、その小売市場には大きなポテンシャルがある。

インドのGDPは2019年時点で2.9兆ドル。政府は外国からの投資を誘致するため、「Invest India」なるサイトでアピールする。インドの小売業はGDPベースで10%、雇用では8%を占める。

インドの小売業を代表するのが、いわゆる「パパママストア」。「キラナ」と呼ばれる零細小売店はマーケットの75〜78%を占めるとされ、地元近隣に根強い顧客層を持つことが多い。

店内はぎゅうぎゅう詰めで、いわゆるセルフサービス式の店舗ではない。店主に欲しいものをリクエストしたら、とってくれる。

インド小売業

Eコマース市場は2,000億ドル規模へ

12〜15%を占めるのは、スーパーマーケットなどの大型チェーンだ。住宅街にはミニ・スーパーといわれる業態もある。

そしてEコマース。2018年時点でのEC化率はわずかに2%。それが2026年までに12%に拡大、産業規模は2,000億ドルに拡大するという。(注:グラフ内の推計とは別統計)

成長を牽引するのは、普及するスマートフォン。AmazonとFlipkart、Paytmモールが主に市場をリードしている。